【東京　三味線教室】１２月１０日(土)　三億円事件の日

１９６８(昭和４３)年１２月１０日、日本を揺るがす大事件が起こります。

「三億円事件」といえば耳にしたことがある方も多いのではないでしょうか？

 

現金輸送車に積まれた4,525人分のボーナス約３億円が白バイ隊員に扮した男に奪われたというこの事件。日本犯罪史上最も有名であるとして挙げられることのあるこの劇場型犯罪は犯人が捕まることなく、完全犯罪が成し遂げられてしまいました。

 

小説、映画、演劇、漫画など様々な作品で取り上げられるこの事件。

暴力で脅すような行為が一切行われなかったので刑法上は窃盗事件にあたります。

当時の３億円は現代換算で２０～３０億円。単純計算すると一人当たり５０万円近くだったボーナスはこの事件のせいで無しになった…というわけではなく、会社が保険をかけていたおかげで無事に全額支給されました。

更に保険会社も日本以外の保険会社で再保険をかけていたので日本国内での直接の金銭的損失は誰も被害を受けず、それどころかこの再保険で外貨保険金を獲得したことで日本銀行の財政的には棚ぼたでプラスになったという不思議な事件。

 

それでもこのせいで人生が狂ってしまった人もいたわけです。犯罪を取り扱う物語は人気ジャンルでもありますが、物語の中だけにとどめておいて欲しいものです。

 

今日はその他、「近江屋事件があった日」「いつでもニットの日」「アロエヨーグルトの日」など。

明日もおたのしみに～。